金属弦ケルティックハープ奏者「坂上真清」オフィシャルネットショッブ
クリックポスト (追跡調査あり)
5枚以上の場合はご相談下さい。
CD&ダウンロード商品一覧
-
蒼を奏でる ~Celtic Harp Songbook Vol.1~ (CD)
¥2,300
ケルトの伝統的な金属弦ケルティックハープ奏者「坂上真清」5thソロアルバム。CDタイトルも含めて自分の名前の青をトータルイメージにした作品でソロ名義では初のオリジナル曲集。新曲の他に平泉世界遺産記念CD「久遠の鐘」収録曲ニューレコーディング&リミックス、東京演劇アンサンブル「無実」の舞台楽曲、「ムジカハンドリオン」収録曲のハープソロリメイクなど全12曲。 叙情的できらびやかなオリジナル曲を奏でる神秘的で深い余韻のある金属弦ハープの響きが美しい。庄司祐子(ホイッスル)、中藤有花(フィドル)とのユニット「フェオエ」による楽曲も収録。 2023年発売 OBCDB-6005 制作 Office Bunting 販売 Office Bunting 01 ローズマリー 02 エルサビオ 03 蒼色のしじま 04 イノセント 05 ウィンディライズ 06 協会残照 07 空とそら 08 風の色 09 ローザのテーマ 10 3月の鐘 11 まほろば 12 蒼色のしじま (ハープソロ Ver) 【各曲解説】 01. ローズマリー 妖精の市場に迷い込んだローズマリーは食べると妖精の虜になる果物を食べてしまいついには自分の髪を売ってまでも手に入れようとする。かつて在籍した"Vermilion Sands"の為に作りその後2002年「サークルカラー」収録予定だった曲。 02. エルサビオ 中世カスティーリャ国王"アルフォンソ10世"は学芸の振興に努めエルサビオ(賢王)と呼ばれた。聖母マリアのカンティガ集の編纂でも有名。2010年「ムジカハンドリオン」収録曲のハープソロによるリメイク。 03. 蒼色のしじま タイトルのイメージは夜明け前に訪れる深遠な蒼の世界。庄司祐子さん中藤有花さんとのユニット"フェオエ"が参加した2012年の平泉世界遺産記念CD「久遠の鐘」収録曲のニューレコーディング&リミックス。 04. イノセント 東京演劇アンサンブル創立60周年記念公演"無実"の音楽を担当した時の曲。主人公の1人である盲目の踊り子アブゾルートのテーマ曲。彼女は目の手術の失敗を乗り越え前を向いて生きていく事を決意をする。 05. ウィンディライズ 3月の風の強い日に開催された二子玉川ライズ震災復興ライブに"フェオエ"が出演した時の印象を元にした曲。アイルランド盲目のハーパー"O'Carolan"風なメロディーとアイリッシュダンス音楽ジグのリズム。 06. 協会残照 アイルランドを旅すると朽ち果てた教会跡に出会う。その中にたたずむと遠い過去からの風が体の中を吹き抜けてゆく錯覚を覚える。2010年「ムジカハンドリオン」収録曲のハープソロによるリメイク。(曲タイトルは協会残照) 07. 空とそら 平泉に行った時の印象を元にした曲。奥の細道で松尾芭蕉に同行した門人の"曾良"。旅先で見上げた彼の目に奥州の美しい空はどう映ったのか。「久遠の鐘」収録曲のニューレコーディング&リミックス。 08. 風の色 以前続けていたハープソロライブ"音の歳時記"という名前から生まれた曲。四季にはそれぞれの風の色があり季節の変わり目にもきっとそれはあるはず。風に吹かれると心地よい気持ちを音に。 09. ローザのテーマ 東京演劇アンサンブル"無実"の音楽を担当した時の曲。主人公の1人であるローザという女性のテーマ曲だがある意味"無実"という芝居全体のテーマ曲と言ってもいいもの。 10. 3月の鐘 「久遠の鐘」ラストに収録された未来への希望を託した曲のニューリミックス。雪に閉ざされた世界に春の訪れを告げる鐘の音が聞こえると少しずつ雪が解けだし水滴はやがて大きな水の流れとなっていく。 11. まほろば 「久遠の鐘」収録曲のニューレコーディング。タイトルは素晴らしい場所と言う意味の日本の古語。寂しさの中にも光が差し込んでくる様な平泉の世界感と初代当主"藤原清衡"の浄土思想に寄り添う。 12. 蒼色のしじま (ハープソロバージョン) M3のハープソロバージョン。ライブではよく"まほろば"と続けて演奏したのでそれに倣う形で収録。"蒼色のしじま"はある意味青い曲集「蒼を奏でる」の世界観の元になった曲でCDタイトルも由来している。
MORE -
ケルティックサクセション ~ケルトの幻影~ (CD)
¥2,200
ケルトの伝統的な金属弦ケルティックハープ奏者「坂上真清」3rdソロアルバム。アイルランドやブルターニュに残るケルトの伝統音楽とこれまでの活動から選りすぐりのオリジナル曲を収録。音の揺らぎをテーマにしたきらびやかな音色の響きに中世ケルトへの想いを馳せる。 2018年発売 TTOC0030 制作・販売 ティートックレコーズ 発売元 ディスクユニオン 01. 雨の中のティアラ 02. Gentle Maiden 03. ラスモア 04. Lady St.John ~ Fanny Power 05. She Moved Through the Fair 06. 絵空事 07. ギルの湖 08. Santez Mari, Mamm Doue ~ Ar Serjant-Major 09. Miss Noble 10. メスキータ 【各曲解説】 1. 雨の中のティアラ ~Tiara In The Rain~ Composed by Masumi Sakaue 霧雨の中静かな並木道を歩いていくと沢山の想い出が詰まった風景が見えてくる。それは気高くもありもの憂げでもある。 2. Gentle Maiden Irish Traditional 19世紀アイルランドのハープ音楽収集家Edward BuntingがMiss Murphyというハープ奏者から収集した曲。メロディーは18世紀前後にすでに存在が確認されている。 3. ラスモア ~Lusmore~ Composed by Masumi Sakaue ケルト民話"ノックグラフトンの伝説"に登場する主人公の名前。彼は妖精と仲良くなり背中のこぶをとってもらう。その後今度は別の男が妖精を怒らせてラスモアのこぶを背中につけられてしまうという日本の"こぶ取り爺さん"と同じストーリーである。 4. Lady St.John ~ Fanny Power Composed by Turlough O'Carolan Turlough O'Carolanの2曲セット。1曲目はSir John St.Johnという人物の妻のために作られたとされている。2曲目はFrances Powerという女性の結婚式のために作られた。 5. She Moved Through The Fair Irish Traditional アイルランド伝承歌。歌の内容は両親に恋人との結婚を反対された娘が悩んだ末に死んでしまい恋人の夢枕に立つという悲恋物語。 6. 絵空事 ~Imaginary Thing~ Composed by Masumi Sakaue 絵には美化や誇張が加わるため実際とは違っているという理由から現実には有り得ない夢をつかむ様な話を絵空事と言う。そうだとしたら音楽は絵空事そのものだ。 7. ギルの湖 ~Lough Gill~ Composed by Masumi Sakaue 初めてアイルランドに行った時北西部スライゴーにあるギル湖を訪れた。その地域はケルト神話にも出てくる神秘的で美しい場所。 8. Santez Mari, Mamm Doue ~ Ar Serjant-Major Breton Traditional 大陸のケルトと呼ばれるフランスのブルターニュ地方の伝統音楽2曲セット。1曲目は賛美歌で2曲目は軍曹というタイトルが付いている。 9. Miss Noble Composed by Turlough O'Carolan アイルランド盲目の吟遊詩人Turlough O'Carolan(1670-1738)の作品。彼の曲のタイトルには捧げた相手の名前が付けられている事が多いがこの女性が誰なのかは分かっていない。 10. メスキータ ~Mezquita~ Composed by Masumi Sakaue メスキータとは8世紀に建てられたスペインのコルドバにあるモスク。イスラムとカトリック教会両方の面影が同居しているそんな幻想的な空間に足を踏み入れる。
MORE -
スリーラビリンス 3つの迷宮 ~North Isle Town~ (CD)
¥1,800
関西ケルト音楽コンピレーションCD「ケルトシットルケVol.5」にも参加したスリーラビリンス待望の1stアルバム。スナフキンに捧げるワルツやスウェーデンのトラディショナル曲などを含むケルト&北欧ファンタジックワールド。 坂上真清:金属弦ケルティックハープ 藤沢祥衣:アコーディオン みどり:フィドル 2018年発売 BSGM-1862 制作 GLEN MUSIC 発売 ビートショップ 01. 3羽の鳥 02. ロバとステッキ 03. スウェーデンの婚礼の歌 04. スウェーデンのショティス 05. ワルツ・フォー・スナフ 06. ノース・アイル・タウン 【各曲解説】 1 3羽の鳥 Three Birds 大陸のケルト地域であるブルターニュの雰囲気を持つ2部構成の曲。海の岩場にたたずむ鳥たちが打ち付ける波に驚き1羽ずつ空に飛び立つ。 2 ロバとステッキ Donkey And Stick ステッキはムーミンパパが持っている様な洋杖のイメージ。ロバはどこか疲れた様子。寓話的でノスタルジックな風景。 3 スウェーデンの婚礼の歌 Brudlåt e.Lina Löf f. Öje(スウェーデン語) Bridal tune after Lina Löf, from Öje (英語) スウェーデンのトラディショナル楽譜集から。原題の意味は"スウェーデンのÖjeのLinaさんから教えてもらった婚礼の歌"。Öjeチャペルの結婚行進曲"という曲名でも呼ばれている。 4 スウェーデンのショティス Schottis e. Pål Olle f. Boda(スウェーデン語) Schottis after Pål Olle , from Boda(英語) 同じくスウェーデンのトラディショナル楽譜集から。原題の意味は"スウェーデンのBodaのPålさんから教えてもらったショティス"。ショティスとは北欧(主にスウェーデン)の2拍子のダンス音楽。 5 ワルツ・フォー・スナフ Waltz For Snuf 日本のアニメ、そしてトーベヤンソンの原作でもハーモニカやギターを携え自由と孤独と音楽を愛する人物(正確には人では無い)として描かれているスナフキン。そんな彼には北欧風なワルツが似合う。 6 ノース・アイル・タウン North Isle Town 長年トラディショナルナイトというコンサートを企画している徳島県北島町へ演奏に行った時の想い出から出来たアイリッシュテイストな曲。タイトルには北島町へのオマージュと共に"北の果ての島にある町"という意味もある。
MORE -
ハンドリオン 森のサーカス夜奏会 (CD)
¥2,200
ヨーロッパ伝統音楽の香り漂うオリジナル曲を奏でるハンドリオン2ndアルバム。アイルランドからスコットランド、ムーミンの祖国フィンランドからヨーロッパを放浪したロマ、そしてシシリー島に沈む太陽へ。ケルティックハープ、フィドル、アコーディオン、チェロ、ハーディーガーディ、バグパイプが紡ぎだす色鮮やかな音の万華鏡世界。 坂上真清:金属弦ケルティックハープ 藤野由佳:アコーディオン 大久保真奈:フィドル Kana:チェロ (Guest) 鈴木勉:アップライトベース (Guest) 吉田文夫:ハーディガーディ (Guest) 原口トヨアキ:ノーザンブリアンパイプス (Guest) 2014年発売 OBCDB-6003 制作 Office Bunting 販売 ビートショップ 【各曲解説】 1 サーカス ホーンパイプ Circus Hornpipe 藤野由佳 (accordion) 大久保真奈 (fiddle) ~ 雑踏の中に夜奏会の開始を告げる音楽 ~ 2 ジョングルール ダンス Jongleur Dance 坂上真清 (celtic harp, bouzouki) 藤野由佳 (accordion) 大久保真奈 (fiddle) 鈴木勉 (upright bass) 吉田文夫 (hurdy gurdy ) ~ 中世ヨーロッパの大道楽師"ジョングルール"の宴 ~ 3 カレドニアの雨 Rain Of Caledonia 坂上真清 (celtic harp) 藤野由佳 (accordion) 大久保真奈 (fiddle) Kana (cello) ~ 夏の雨に霞む遥かスコットランドの山々 ~ 4 モスクワ広場のパイプ吹き Piper Of Moscow Square 坂上真清 (celtic harp) 藤野由佳 (accordion) 大久保真奈 (fiddle) 鈴木勉 (upright bass) 原口トヨアキ (northumbrian pipes) ~ モスクワに赴任したあるスコットランド人の休日 ~ 5 シシリアン ワルツ Sicilian Waltz 坂上真清 (celtic harp) 藤野由佳 (accordion) 大久保真奈 (fiddle) Kana (cello) ~ 地中海のシチリア島に沈む夕陽 ~ 6 ブルーベリー ポルスカ Blueberry Polska 坂上真清 (celtic harp) 藤野由佳 (accordion) 大久保真奈 (fiddle) ~ 北欧のムーミントロールに登場するミムラの瞳はブルーベリー ~ 7 リトル アニータ Little Anita 坂上真清 (celtic harp) 藤野由佳 (accordion) 大久保真奈 (fiddle) Kana (cello) ~ アイルランドで出会った少女の想い出 ~ 8 ロマの月 Roma's Moon 坂上真清 (celtic harp, bouzouki) 藤野由佳 (accordion) 大久保真奈 (fiddle) Kana (cello) 吉田文夫 (hurdy gurdy ) ~ ロマ達の旅路を照らす月 ~ 9 風を彼方へ Wind Flowing Far Away 坂上真清 (celtic harp) 藤野由佳 (accordion) 大久保真奈 (fiddle) Kana (cello) 鈴木勉 (upright bass) ~ 夢見る様に風は遠くまで流れ続ける ~ 10 サーカス ケーリー Circus Ceili 坂上真清 (celtic harp) 藤野由佳 (accordion) 大久保真奈 (fiddle) 鈴木勉 (upright bass) & 森の観客達 ~ サーカス楽団が奏でるダンスパーティー ~ 11 愉快なヨーロッパ旅行 Pleasant Trip To Europe 坂上真清 (celtic harp) 藤野由佳 (accordion) 大久保真奈 (fiddle) 鈴木勉 (upright bass) ~ ヨーロッパを巡る音楽の旅 ~
MORE -
アイルランド最後の吟遊詩人 オキャロランの世界 (CD)
¥2,000
ケルトの伝統的な属弦ケルティックハープ奏者「坂上真清」2ndソロアルバム。18世紀アイルランド盲目の吟遊詩人オキャロランの曲を当時と同じ金属弦ケルティックハープで演奏した曲集。中世ケルトの伝統を受け継ぐバードが旅をしていた世界へ。古楽ファンにもお勧め。また3曲のオリジナル曲も収録。 再発に当たり全曲デジタルリマスター。発売時未収録だった曲をボーナストラックとして追加収録、新装豪華8Pブックレット付き。 2013年発売 OBCDB-6002 制作 Office Bunting 販売 ビートショップ 01. Lord Galway's Lamentation 02. Mervyn Pratt / One Bottle More 03. The Seas Are Deep / Kean O'Hara 04. Lusmore 05. Daniel Kelly 06. Lady Wrixon / All Alive 07. Donal O'Brien / Margaret Malone 08. Little Anita 09. Isabella Burke 10. Richard Cusack / Planxty O'Carolan 11. The Dark, Plaintive Youth 12. Separation Of Soul And Body / Peggy 13. Sunset Child 14. Henry MacDermott Roe (Bonus Track) 【各曲解説】 1 ●ゴ-ルウェイ卿のための哀歌 ~ Lord Galway's Lamentation John and William Neale が1726年にダブリンで出版した曲集に収録されている。またアイルランド音楽収集家 William Forde (1795~1850) の手書き冊子にもほぼ似た旋律があるがどちらも Carolan のものとはしていない。実は John and William Neale の楽譜が 出版される以前にゴ-ルウェイ卿と呼ばれた人物は2人しか確認されておらずどちらも時間的や立場的に Carolan が哀歌を捧げたと考えるのは難しいとされている。 2 ●マ-ヴェン・プラット ~ Mervyn Pratt 1780年 John Lee がダブリンで出版したアイルランド曲集に収録された。タイトルはキャヴァン州の議員で州長官も努めた Mervyn Pratt を指していると思われる。 ●あともう一杯 ~ One Bottle More Francis O'Neill (1849~1936) が1903年シカゴで出版した曲集 "Music of Ireland" に Ca rolan の曲として収録されている。またアイルランド音楽収集家 George Petrie(1789 ~1866) の手書き冊子や同じくアイルランド音楽収集家 Edward Bunting (1773~1843) が1809年出版した曲集にもほぼ似た旋律が載っているがこちらは両方共 Carolan の曲とはしていない。 3 ●深き海 ~ The Seas Are Deep William Forde の手書き冊子には Carolan のものと記されている。彼は1820年に MacDowell という人物からこの曲を得たらしくそこでは "James MurDoch,Craigarogan" というタイトルになっている。また George Petrie の手書き冊子にもそれと同じタイトルで僅かに異なるバ-ジョンが記載されている。 ●キ-ン・オハラ ~ Kean O'Hara George Petrie がクレア-州の音楽収集家であった Francis Keane から採集した。そこでは"Cahan O’Hara"として記録されているが、それを元に1902年出版された Petrie 曲集ではこの曲を Carolan 作とはしていない。しかし1831年に"Irish Minstrelsy" を出版した James Hardiman によって Carolan と Kean O'Hara にまつわる面白い逸話が残されているのでやはり何らかの形で Carolan と関わりのあった人物の可能性は高い。 4 ●ラスモア ~ Lusmore タイトルはアイルランド民話「ノックグラフトンの伝説」に出てくる主人公の名前。おとなしく無邪気で優しい性格だが背中に大きなこぶがありその見た目の醜さからまわりの人達からは気味悪がられている。その後彼は妖精達と友達になり背中のこぶとってもらうのだが、今度は同じく背中にこぶのある性格の悪い男が妖精達を怒らせてラスモアのこぶまでもつけられてしまうという日本の「こぶとり爺さん」そのままのスト-リ-が展開していく。 5 ●ダニエル・ケリ- ~ Daniel Kelly John and William Neale の1726年出版の曲集に初めて収録された。Taghboy の行政教区であった Turrock の Daniel Kelly の為に作られたと思われる。Carolan の地元ロスコモン州には Kelly という名の家が多く他にも同じ名前がタイトルになってるエア-は多い。 6 ●リクソン婦人 ~ Lady Wrixon George Petrie の手書き冊子より。Petrie は John and William Neale が1721年ダブリンで出版した Carolan 曲集からの引用だとしている。(現在そのペ-ジは紛失) タイトルの人物が誰を指すかは不明。 ●活気あふれて ~ All Alive George Petrie の手書き冊子より。そこで彼はこれを Carolan の作品であると述べている。曲の形態はアイルランドのダンス音楽であるジグのリズムだが一般的なジグよりも Carolan 風なメロディ-展開である。またタイトルの "All Alive" は元来の曲名であったかは疑わしくこの旋律はその後の楽譜にも様々なタイトル名で収録されている。 7 ●ド-ナル・オブライエン ~ Donal O'Brien George Petrie が1858年に Francis Keane から採集した。彼によれば Carolan の曲という確証は無いものの曲の構成に Carolan 的特徴が出ているという事だがまったく同感である。タイトルが誰を指すかは不明。 ●マ-ガレット・マロ-ン ~ Margaret Malone Edward Bunting が1796年に出版した曲集に"Madge Malone"というタイトルで収録されている。Bunting は1792年に開催されたベルファ-ストのハ-プ音楽祭でも演奏したハ-プ奏者 Rose Mooney からこの曲を得たらしい。題名はおそらくウェストミ-ス州 Kilcleagh 教区にいた John Malone の娘 Margaret だと思われる。彼女は一生結婚しなかったが Carolan の地元である Kilronan の人たちとは知り合いだったことが明らかになっている。 8 ●リトル・アニ-タ ~ Little Anita 初めてアイルランドに行った時にとてもお世話になった家族がいて、その時仲良くなった金髪にいつもピンクのヘア-バントをしていた小さな女の子との思い出。 9 ●イザベラ・バ-ク ~ Isabella Burke Edward Bunting が1796年に出版した曲集に収録されたが彼自身はこの曲を Carolan のものとはしていない。しかしより信頼のある人達の証言として、メイヨ-州にある Castlebar 自治州代表者だった Thomas Bourk 一族の誰かの為に Carolan が作曲した可能性が高い。 10 ●リチャ-ド・キュ-サック ~ Richard Cusack Edward Bunting が1809年に出版した曲集に"Young Cusack"として収録された。この曲についている歌詩は Carolan 作の可能性があるためその詩とリズムが合致している曲も本人のものかも知れない。Carolan の伝記の著者 Donal O'Sullivan (1893~1973)は曲詩共に Carolan 的であるとしている。タイトル名はロスコモン州の Rockfield にいた Cusack 家の一員だと思われる。 ●プランクスティ-・オキャロラン ~ Planxty O'Carolan Francis O'Neill の曲集 "Music of Ireland" に同タイトルで収録されている。ただしこの楽譜で Carolan の作とされているその多くは今日では違うように思われる。この"Planxty O'Carolan"に関してもはっきりとはしていないが曲はとても Carolan 的。 11 ●暗くもの悲しげな若者 ~ The Dark, Plaintive Youth アイルランド音楽収集家 John Edward Pigot (1822~1871) の手書き冊子にはこの Carolan の曲は19世紀のイ-リアン・パイプ奏者であり音楽収集家であった Patrick Carey の原稿から得たものだと記されてある。しかし歌詞の内容がジャコバイトソングである為今日では Carolan のものではないとする意見も多い。 *ジャコバイトソング・・・18世紀スコットランドで旧王家を支持する人達をジャコバイトと呼び彼らとイングランドとの戦いにまつわる内容を歌ったもの 12 ●魂と体の別離 ~ Separation of Soul and Body John and William Neale の1726年の曲集に初めて収録されその後 George Petrie の手書き冊子には ~Separation of Soul and Body, Carolan 氏より寄贈~ と記されてある。タイトルの真意ははっきりしないがその曲調からエレジ-(哀歌)的なテ-マを持つ曲ではないだろうか。 ●ペギ-・モ-トン ~ Peggy Morton 初出は Edward Bunting (1773~1843)の手書き冊子より。タイトル名の人物はロスコモン州に土地を所有していた Mrs.Morton の一族に属していたのではないかと思われる。 13 ●サンセット・チャイルド ~ Sunset Child アイルランドのイニシュモア島にはとても美しい砂浜があってそこでの夕日の情景を夢想しつつ・・・ (Bonus Track ) 14 ●ヘンリー マクダーモット ロー ~ Henry MacDermott Roe 解説にある Alderford の MacDermott Roe ファミリーは生涯に渡り Carolan の主要なパトロンであり友人だった。タイトルの人物は MacDermott 家の長、又は長男の事を指していると思われる。より可能性の高い後者の人物は 1752年6月21日に亡くなった事が確認されている。尚 同タイトルの曲は現在3種類伝えられている。
MORE